
薬品・化粧品業界の仕事は、化学原料や植物・生物から抽出した原料を組み合わせて
薬品や化粧品を生み出し、それを卸売業者を通して販売することが主な仕事です。
薬品は主に病院や薬局、化粧品は百貨店やドラッグストアなどに販売されます。
人気の高い化粧品の場合は、海外へ輸出されることも少なくありません。
業界事情
薬品業界は、薬事法が改正されてから販売の幅が広がってきました。
これまでは薬局や病院が主な販売場所でしたが、基準さえ満たしていればコンビニや
インターネットでも薬品を販売することができるようになりました。
薬品業界自体は新薬の開発などにかかる費用が膨大であるために、厳しい状態が続いており、
維持していくために合併や海外輸出などが盛んに行われるようになりました。
しかし、国が医療費抑制のために後発薬の普及を後押しする動きがあるために、今後は
業界が活発化していくのではないかと考えられています。近年では副作用や精神的な
苦痛の少ない薬品の開発が求められてきており、そういった薬品の開発が活発化している
現状にあるようです。理系出身者対象の研究者の募集が増えてきていることから、
業界全体で重要視されている傾向が分かります。
・ 医薬品の研究、製薬業界の求人・転職はChall-edge
化粧品業界は、これまで化粧品とは関係ないと思われていた食品会社やフィルム会社などが、
新たなスキンケアブランドを生み出すなど、思わぬ方面からのライバル出現に
厳しい現状に直面しています。
消費者は、コストパフォーマンスを重視した低価格で高品質な化粧品を求める傾向にあり、
業界全体としては停滞状況にあります。しかし、近年になって男性用化粧品の売り上げが
伸びるなど、新たな方面での飛躍が期待されている面もあります。
また、国内だけでなく海外への輸出に力を入れている化粧品メーカーも多く、今後も
海外への販路拡大を積極的に行っていくものと考えられるでしょう。
さらに、法改正を機に薬局やドラッグストアなどの店舗における、薬剤師の
働き方にも変化が現れており、店舗で調剤を行う薬剤師を補うため、
派遣社員の薬剤師が増加傾向にあります。東京や神奈川など、薬局や
ドラッグストアが密集している地域では、その傾向も顕著です。
ちなみに、薬剤師のような専門職は、本来派遣業務が禁止されていますが、
紹介予定派遣や産休育休の代理という形であれば、特例として派遣業務が
許可されています。
関連する用語について
◇抗体医薬
薬品業界の業界用語に、「抗体医薬」というものがあります。
これは、元々身体に備わっている免疫力を生かした治療を行う薬品のことで、
副作用が少ないものです。ガンやリウマチなどの治療に使われることが多い事でも、
認知度が高いと言えるでしょう。今後もこうした副作用の少ない医薬品の研究が
進んでいくと考えられています。
◇登録販売者制度
「登録販売者制度」というのは、薬事法が改正された2009年6月から始まった制度です。
登録販売者資格を取得することで、薬剤師でなくてもドラッグストアで販売されている
一般医薬品の第2類・第3類の販売が行えるようになりました。
そのため、ドラッグストアだけでなくコンビニなどでも医薬品の販売
が行うことができるようになり、実際に販売が行われている店舗も多くあります。
◇ドラッグラグ
「ドラッグラグ」とは、新薬が開発されてから、実際に医療現場で患者に
使用できるようになるまでの時間差のことを指します。
日本では特にこのドラッグラブが遅いと言われており、問題となっています。
しかし近年では医師の理解などによって改善傾向にあります。