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  3. 再生医療
診察の様子

最近医療分野で「再生医療」の話題を耳に挟むことが少なくありません。
再生医療を分かりやすく説明するだけでなく、今後の再生医療の発展についても言及してみました。

再生医療とは

再生医療はケガや病気で、身体が失ってしまった機能を復活させる技術です。
再生する細胞を人体の外側で培養、または3Dプリンタを使って細胞を構築し、臓器移植も可能になりつつあります。

再生医療が登場する以前は自然回復不能なケガに対しては人工関節を開発して埋め込む医療が主流でした。
臓器移植も他の人から移植するため、拒絶反応や感染のリスク、ドナー不足に現場の医師は悩んできました。

近年登場した再生医療は、患者の細胞をもとに体外で細胞を作るので、拒絶反応などを心配せずにすみます。
再生医療を用いることで、本来の健康な体を取り戻せるのです。

また、治療期間の短縮も期待が集まっていて、長期高齢化社会をむかえる日本社会にとっての救世主となりうるのが、再生医療なのです。

パーキンソン病への応用

再生医療が発達することで、ケガ・病気に対して今まで見たことの無い治療法と実用化は目と鼻の先です。

例えばiPS細胞を使用した臨床試験です。
2018年11月9日に京都大学iPS細胞研究所は世界初となる第1症例目のパーキンソン病患者に細胞移植をしました。
パーキンソン病は脳内にあるドーパミンが不足し、手の震えや筋肉のこわばりなどの症状を発症する病。

治療効果が表れるのは数か月~1年程度かかるとのこと。
iPS細胞移植後から細胞が「シナプス」という神経接続ネットワークを構築します。
正常な神経伝達が伝わることで、手の震えや筋肉のこわばりを防ぐことが可能になるようです。

重度になると寝た切りなるパーキンソン病が完全に治る日も近いでしょう。

美容法の一種としての再生医療

再生医療はケガや病気だけではなく、美容法の一種として「肌の再生医療」の採用が増えています。

具体的には、年齢によって減少していく肌細胞を培養し、それを注入することで肌を若返らせるという方法です。
美容法というとかつて色々な方法が出現してきましたが、他の美容法とは違う点があり、肌の再生医療専門のクリニックもあるくらいです。

自分自身の細胞を使うという点では安心ですし、こうした治療法を専門に行っているクリニックがあればわからないことも的確に教えてくれるので、患者の立場からすると不安が消えるでしょう。

副作用はあるのか?

一方で副作用があるかもしれないとの懸念もあります。

今回は、細胞移植する前にサルで移植実験をしているので、移植による副作用はほとんど無いだろうとのこと。

ただ、京都大学iPS細胞研究所が最も懸念しているのはいつ出現するかわからない不随意運動です。
不随意運動は細胞移植したことで、普段は起こらないパーキンソン病由来の震えが、感情的な刺激によって表に出現することです。

今のところ副作用の可能性は低いとものの、やってみてしばらくしないとわからないのが医療です。今後の進展を期待しましょう。

また、気になる治療費も平均500~600万円かかります。
一回の治療だけでなく、毎年600万円かかるのです。

今後普及すればもっと価格を抑えることが可能になるでしょう。