
幅広い症例のサポート
言語聴覚士とは、病気などによって言葉の障害がある人に対して専門的なサービスを行い、自分らしい生活を送ることができるよう支援することを仕事とする人のことを指します。
言語聴覚士は英語でSpeech Therapistと呼ばれ、STと略称されることが多いです。
彼らの仕事はリハビリだけにとどまらず、幼児から高齢者まで様々な世代を取り巻く幅広い症例に対してサービスを提供します。
具体的には、失語症、運動性構音障害、吃音・音声障害、聴覚障害、嚥下障害などの様々な悩みを持つ方の社会復帰をサポートすることになります。
医療分野はもちろん、教育や福祉の現場でも活躍の場があります。
言語聴覚士の就職事情
日本言語聴覚士協会が実施した調査によれば、およそ68%の言語聴覚士が医療機関で仕事をしています。
総合病院をはじめ、リハビリテーション専門病院や大学病院に働いています。
次いで、老人ホーム、老人保健施設で働く言語聴覚士が8%、福祉施設に7.5%、養成校に2%、学校教育に2%といった具合です。
現在、およそ2万人の言語聴覚士が各分野で活躍していますが、まだまだ人材が不足しているというのが現状のようです。
というのも、国の政策として、医療保険から介護保険へ重きを移していることが背景にあり、特に在宅でのリハビリテーションのニーズが今後拡大することが見込まれているからです。
言語聴覚士の働き方
言語聴覚士はリハビリ・サービスを提供するのが仕事であるため、医師と違って一般的に夜勤はありません。
また、しっかりと定期的に休みを取ることもでき、激務になることもないようです。
職場にもよりますが残業を伴う長時間労働となるようなことはまずなく、8割の言語聴覚士が女性ということもあり、働きやすい環境にあるようです。
ただし、職場によっては週休1日というところや、平日が休みで土日は出勤となることもあるので、休みの日が気になる人は事前に職場の情報をチェックしておくとよいでしょう。
言語聴覚士の資格
言語聴覚士を目指す方は、法律で定められた教育課程を経て国家試験に合格する必要があります。
試験に合格すれば、厚生労働大臣から免許を取得できます。
試験は毎年3月に行われ、合格率は50~60%台で推移しています。
国家試験を受験するには、高校を卒業後、文部科学大臣が指定する大学や短大を卒業するか、厚生労働大臣が指定する3年制または4年制の専修学校を卒業する必要があります。
一般の4 年制大学を卒業した場合は、2年制の専修学校に入学し、必要な知識と技能を修得することになります。
そこでは、言語やコミュニケーション行動に関連する医学、言語学、心理学、社会科学、音声学、音響学などを学びます。
さらに、病院などで臨床実習を行って、言語聴覚障害を持つ方をサポートするのに必要な知識や技術、倫理について修得します。
専修学校で授業の内容をしっかりと修得していれば合格できますので、難関な資格ではなさそうですよ。